表記しえない発音

こんばんは。
もう夜も遅いですね。夜は涼しくて何かをしたくなりますが、寝る時間なので寝るべきです。少なくとも私にとっては。もう眠いです。
ですが、これを言わないとすっきり眠れそうにないので書きます。

Wuっていう発音、日本語で書き表せなくないですか?

 

ウィトゲンシュタインの論考に、語りえないものという考え方があるそうです。完璧な言語があったとしても語ることのできないものがそれです。論理とか、世界の存在とか、哲学的な私とかが語りえないらしいです。
流し読みなのでまだよくわかっていないのですが、それで思い出したことがあります。
ローマ字でWuと書き表されるこの発音は、日本語では語りえないな~。
ひらがなでもカタカナでもこれを書き表すことができないのです。「わ、うぃ、うぅ、うぇ、うぉ」と書いても、うまく発音することができません。どうしても長い「う」の音になってしまいます。そこにあることは分かっているのに書き表せないもどかしさ。これは哲学的な語りえないことに似ているのではないでしょうか。

そもそも、怖くないですか?
ここを読んでいる多くの人は日本語で思考をすると思うのですが、その自分の考えを作る言葉に書き表せない音があるのは私は恐ろしいです。英語のAの発音(aとeがつながっている発音記号のもの)も正確には書き表すことができませんが、Wuの音は五十音の「わ」の行に属している気がするので余計に恐ろしいです。自分では発音できるのにそれを表す文字がないのもなんだか嫌な感じです。自宅の見取り図に入れない部屋があるような気味の悪さがあります。

ウィトゲンシュタインの語りえないことは完璧な言語があったとしても語りえないことですが、私にとってWuを表すことも十分語りえないです。
日本語にとって必要ないから存在しないのかもしれませんが、それでも怖いものは怖い。もどかしいものはもどかしい。歯がゆいです。

ちょっとすっきりしたので、もう寝ます。
おやすみなさい。