いつも通る道に見たことの無い看板が立っていた。錆びついて赤茶けた、ひし形をした交通標識のようだ。なんだろう、と思って近づく。錆に侵される前は黄色だったらしい。あまりにもぼろいから見落としていたのだろうかと通り過ぎた。 次の日の朝、いつも通る…

ガス台の上のケトルがけたたましく、湯が沸いたと騒ぎ立てる。 ゴムが伸び切ったスウェットの尻を掻きながら振り向きもせずに火を止める。マグカップにはインスタントコーヒー。乾いた粉末からは何のにおいもせず、退屈な百円均一のマグカップは眠気を加速さ…

空が抜けるように青い。 高い位置にある太陽が白い光を私たちの町に投げかける。私は鞄を掲げて日差しを遮りながら半ドンの帰り道を進む。 突然のことだった。甲高いサイレンの音が耳を通して脳を突き刺す。道を行く人々が足を止める。どこかで悲鳴が上がる…

私はベッドの下に潜り込んだ。

豆腐だった。 絹豆腐だろう、一丁の豆腐に刺さる二本の電極。それは豆腐の浸かっている水槽の外へと伸び、半分に切られたリンゴに刺さっている。

知らない場所で目が覚めた。 薄皮一枚隔てた意識で周りを見渡す。何の変哲もない部屋だ。煉瓦造りの大きな暖炉ばかりが目につく。

いけない事とは分かっていてもやめられない事がある。

こんにちは。 ザクロの季節ですね。

いつも見かける犬の足が一本増えていた。 見間違いかと思い目をしばたかせる。犬はこちらに気づかないようでさっさと通り過ぎて行った。飼い主の首がなくなっていた。 犬を見るとき、その飼い主の顔は案外視界に入らないものだな。新たな発見だった。みんな…

こんにちは。 先日、杉山萌員さんの『元町ヨーグルトナイトメア』を読みました。

こんにちは。 女性用下着、乳バンドことブラジャーについてです。

こんにちは。 近所のスーパーで豆腐が処分されると聞きました。

私と両親の住む家のはす向かいにハコフグが越してきた。

こんにちは。 今までで一番長く続いたゲームはクッキークリッカーです。

こんにちは。 皆さんはソンゲリメドロンをご存知ですか?

食用ミノタウロスは孤独である。

こんにちは。 パソコンのフォルダの奥底から出てきた文章を見てください。

こんにちは。 私には少し変わった友人がいます。

こんにちは。 無性にパフェを食べたくなる時はありませんか？

こんにちは。 最近、夏目漱石先生の『吾輩は猫である』を読んでいます。今は半分くらいです。

こんにちは。 あなたは Thank you を流暢に伝えられますか? 私はできません。

こんにちは。 夢の話をします。 遊園地に行く。顔のない私の姉（非実在）の運転する車でレインボーブリッジを疾走する。右車線と左車線の間に観覧車が喰い込んでいる。観覧車の骨組みに色々な人間が吊るされている。 ヒーローも終わりだな、と思った。急に雷…

こんにちは。はじめまして。 べこもちとハムスターはよく似ていると考えている人間です。 べこもちとハムスターの類似点について私の力の及ぶ範囲で説明します。

私は、感想文を書くのにドグラマグラを読みました。この物語は、主人公が自分の正体を探る話です。時計の音で目を覚ました主人公には記憶がありません。そこで彼は私たちと一緒に色々な資料を読んで彼が何者なのか思い出そうとします。この本のなかでたくさ…